小田原市議会 > 2022-09-22 >
09月22日-07号

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  1. 小田原市議会 2022-09-22
    09月22日-07号


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    最終取得日: 2023-06-03
    令和 4年  9月 定例会         令和4年          小田原市議会9月定例会会議録(第7日)令和4年9月22日-----------------------------------議事日程            小田原市議会9月定例会議事日程                        令和4年9月22日 午前10時開議 日程第1 同意案第2号 公平委員会委員の選任について 日程第2 同意案第3号 教育委員会委員の任命について 日程第3 同意案第4号 固定資産評価審査委員会委員の選任について 日程第4 同意案第5号 農業委員会委員の任命について 日程第5 同意案第6号 農業委員会委員の任命について 日程第6 同意案第7号 農業委員会委員の任命について 日程第7 同意案第8号 農業委員会委員の任命について 日程第8 同意案第9号 農業委員会委員の任命について 日程第9 同意案第10号 農業委員会委員の任命について 日程第10 同意案第11号 農業委員会委員の任命について 日程第11 同意案第12号 農業委員会委員の任命について 日程第12 同意案第13号 農業委員会委員の任命について 日程第13 同意案第14号 農業委員会委員の任命について 日程第14 同意案第15号 農業委員会委員の任命について 日程第15 同意案第16号 農業委員会委員の任命について 日程第16 同意案第17号 農業委員会委員の任命について 日程第17 同意案第18号 農業委員会委員の任命について 日程第18 同意案第19号 農業委員会委員の任命について 日程第19 同意案第20号 農業委員会委員の任命について 日程第20 同意案第21号 農業委員会委員の任命について 日程第21 同意案第22号 農業委員会委員の任命について 日程第22 同意案第23号 農業委員会委員の任命について 日程第23 意見案第2号 人権擁護委員の推薦について 日程第24 報告第26号 令和3年度小田原市一般会計継続費精算報告書の報告について 日程第25 報告第27号 令和3年度小田原市水道事業会計継続費精算報告書の報告について 日程第26 報告第28号 令和3年度小田原市病院事業会計継続費精算報告書の報告について 日程第27 報告第29号 令和3年度小田原市下水道事業会計継続費精算報告書の報告について 日程第28 報告第30号 令和3年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告について 日程第29 議案第62号 令和3年度小田原市一般会計歳入歳出決算の認定について 日程第30 議案第63号 令和3年度小田原市競輪事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第31 議案第64号 令和3年度小田原城天守閣事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第32 議案第65号 令和3年度小田原市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第33 議案第66号 令和3年度小田原市国民健康保険診療施設事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第34 議案第67号 令和3年度小田原市公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第35 議案第68号 令和3年度小田原市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第36 議案第69号 令和3年度小田原市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第37 議案第70号 令和3年度小田原市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第38 議案第71号 令和3年度小田原市広域消防事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第39 議案第72号 令和3年度小田原地下街事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第40 議案第73号 令和3年度小田原市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程第41 議案第74号 令和3年度小田原市病院事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程第42 議案第75号 令和3年度小田原市下水道事業会計決算の認定について-----------------------------------本日の会議に付した事件 ◯議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(25名)         1番     安野裕子議員         2番     鈴木敦子議員         3番     川久保昌彦議員         4番     角田真美議員         5番     荒井信一議員         6番     金崎 達議員         7番     宮原元紀議員         8番     篠原 弘議員         9番     大川 裕議員        10番     鈴木和宏議員        11番     鈴木美伸議員        12番     杉山三郎議員        13番     鈴木紀雄議員        14番     木村正彦議員        15番     奥山孝二郎議員        16番     楊 隆子議員        17番     神戸秀典議員        18番     池田彩乃議員        20番     加藤仁司議員        21番     武松 忠議員        22番     小谷英次郎議員        23番     横田英司議員        24番     田中利恵子議員        25番     岩田泰明議員        26番     清水隆男議員-----------------------------------欠席議員(1名)        19番     井上昌彦議員-----------------------------------説明のため出席した者  市長            守屋輝彦君  副市長           鳥海義文君  副市長           玉木真人君  教育長           柳下正祐君  代表監査委員        数馬 勝君  病院事業管理者       川口竹男君  理事・都市部長       石塚省二君  理事・上下水道局長     石井謙司君  デジタル化推進担当部長   齋藤武志君  総務部長          石川幸彦君  財政・資産経営担当部長   石井裕樹君  公営事業部長        片野和彦君  市民部長          早川 潔君  防災部長          韮澤浩一君  文化部長          鈴木裕一君  環境部長          藤澤隆則君  福祉健康部長        中津川英二君  子ども青少年部長      山下龍太郎君  経済部長          武井好博君  観光・美食のまちづくり担当部長                遠藤孝枝君  建設部長          杉山忠嘉君  病院管理局長        志澤 晃君  病院再整備担当局長     狩野雅幸君  消防長           渋谷精二君  施設再整備・公民連携担当局長                今井 豊君  教育部長          飯田義一君  監査事務局長        市川典夫君  企画部副部長        大木勝雄君  総務課長          小川 均君  財政課長          福井康文君-----------------------------------事務局職員出席者  事務局長          柏木敏幸  副事務局長         室伏正彦  議事調査担当課長      高橋洋子  総務係長          城所淳子  議事調査係長        橋本 昇  主査            本多翔悟----------------------------------- ○議長(大川裕君) ただいまから昨日に引き続きまして小田原市議会月定例会を開きます。     午前10時0分 開議 ○議長(大川裕君) 本日の出席議員は25人であります。定足数に達しておりますので、これより直ちに本日の会議を開きます。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 説明のための出席者は、お手元に配付した法第121条による出席者名簿のとおりでありますので、その報告を省略させていただきます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおり定めましたので御了承いただきます。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 昨日に引き続きまして一般質問を行います。 11番鈴木議員、登壇願います。     〔11番(鈴木美伸君)登壇 拍手〕 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 まず初めに、1として、市民会館跡地等の利活用について質問いたします。 令和3年7月に小田原市観光交流センターが開館し、同年9月には、紆余曲折を経て、本市の新たな文化芸術の拠点となる、小田原三の丸ホールがオープンいたしました。小田原三の丸ホールのオープンに先立ち、令和3年7月には、市民に長年親しまれてきた、市民会館は閉館となりましたが、市民会館解体後の跡地の利用はどのようになるのか、市民の関心があるように思います。市民会館跡地については、平成30年9月に策定「三の丸地区整備構想」のエリアに含まれており、構想の中で活用についての記載があります。 そこで、(1)三の丸地区整備構想についてですが、現在検討中の市民会館跡地等活用計画は、三の丸地区整備構想と整合性を図っているのかお伺いいたします。 次に、(2)として、市民会館跡地等活用計画検討状況についてですが、令和4年6月8日の総務常任委員会でも未来創造・若者課より、市民会館跡地等活用計画検討状況について報告がありました。そして、令和3年度に旧市民会館跡地及び小田原駅周辺エリアなど周辺環境の変化や社会情勢の変化などを踏まえた調査・分析をしたほか、整備予定エリアにおける市民ニーズや事業者へのサウンディング調査を行い、コンセプトや活用方針などの案がまとめられました。また、令和4年度からは旧市民会館の除却が予定されています。 私は、6月8日の総務常任委員会では、1点目に、今回の計画は、三の丸地区整備構想を具現化するためというような理解をしていますが、三の丸地区整備構想短期計画の中で動くというような捉え方でいいのかどうか。2点目に、コンセプトは、いつ、誰がどのように決めたのか。3点目に、ウエルカムゾーン、くつろぎゾーン、駐車場ゾーンの説明がありましたけれども、各ゾーンの面積はどの程度の規模を考えているのか。4点目に、駐車場ゾーンを想定する駐車、それから駐輪台数はどのように考えているのか質疑をし、意見を述べさせていただきました。 そこで、今後の本案における活用計画の概要と整備活用方針にも関わるためお伺いいたしますが、令和4年度内に市民会館跡地等活用計画を策定することとあります。改めて、現在の検討状況についてお伺いいたします。 次に、(3)として、市民会館跡地等活用計画に関する意見交換会についてですが、市民会館跡地等の活用に関する意見交換会が、8月4日、8月23日と9月17日に開催され、また、10月29日に開催されるとのことです。 8月4日は一般の方、8月23日は小学生・中学生・高校生・大学生と学生のみを対象とされていたようですが、そこで、1点目に、それぞれの参加者は何名であったのか、また、周知方法についてはどのように行ったのかお伺いいたします。 さらに、意見交換会のチラシを見ると、「活用コンセプトなどの検討状況を説明した後に活用アイデア意見交換を行います」とありますが、学生には、コンセプトという単語を理解するのも難しいと思いますし、検討状況における、そもそもの整備予定エリアに期待される役割の「中心市街地の『にぎわいと回廊の促進』への寄与」、「『生活の質』」を高める広場機能」、「持続可能な公民連携による事業スキームの構築」など、本市では当日どのように説明したのでしょうか。小学生のみならず、中学生・高校生にとっても難解であったのではと思います。 そこで、2点目に、学生に対してどのように検討状況の説明をしたのか、また、本市では検討状況に対する参加した学生の理解度はどうであったと認識しているのかお伺いいたします。 それから、3点目に、意見交換会での意見は、どのように活用して、どのような形で市民に公表するのかをお伺いいたします。 次に、2として、本市の気候変動対策について質問いたします。 人類は産業革命以降、石油や石炭などの化石燃料を大量に使用することで温室効果ガスの排出量を急速に増加させました。その結果、地球環境が自然に吸収できる量を大幅に上回る温室効果ガスが排出され、大気中の温室効果が上昇しました。これに起因する長期的な気候状態の変化を気候変動と呼びます。個々の気象現象と地球温暖化との関係を解明することは容易ではありませんが、今後、地球温暖化の進行に伴い、猛暑や豪雨のリスクを伴う気象変動がさらに高まることが予測されています。 国は、令和2年10月に、2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、翌年には、令和12年度の温室効果ガスの削減目標を平成25年度比46%削減し、さらに、50%の高みに向けて挑戦を続けていく旨を公表しました。これを受け、令和4年4月に改正して施行された地球温暖化対策の推進に関する法律において、2050年までの脱炭素社会の実現を基本理念として位置づけられました。 また、エネルギー政策においては、第6次エネルギー基本計画の中で、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、主力電源としての再生可能エネルギーの最大限の導入に取り組むことが確認されています。 そして、令和4年8月2日の総務常任委員会報告事項の中で、ゼロカーボン推進課より(仮称)小田原市気候変動対策推進計画(素案)の説明があり、私は、次のような質疑をしました。 「私、6月定例会で6月22日の一般質問で、本市の地球温暖化対策についてということで、実績と効果、それから本市の4パーミル・イニシアチブの取組について、それから農業分野からの地球温暖化対策についてということで質問をさせていただきましたけれども、今回の(仮称)小田原市気候変動対策推進計画(素案)の中に、この4パーミル・イニシアチブの取組についてということが入っているのかどうか。入っていないような気がするのですけれども、その点についてお伺いいたします」、「それから2点目が、今、鈴木敦子委員からも質問がありましたので、この市民意見募集パブリックコメントについては分かりました。2名ということで、1名から60項目、いろいろな多岐にわたって質問があったということで答弁がありましたけれども、この中で、今申し上げましたような4パーミル・イニシアチブの発言ですとか意見があったのかどうか。それから、数回、小田原市環境審議会が開催されておりますけれども、その中でも4パーミル・イニシアチブの取組についての発言ですとか意見があったのかどうか、その点をお伺いいたします」という質疑内容です。 そこで、(1)として、小田原市地球温暖化対策推進計画及び小田原市エネルギー計画についてですが、現行計画である、小田原市地球温暖化対策推進計画及び小田原市エネルギー計画のこれまでの取組と成果についてお伺いいたします。 次に、(2)として、(仮称)小田原市気候変動対策推進計画についてですが、8月2日の総務常任委員会の中で、他の委員からも同じような質疑がありましたが、1点目に、なぜ、この時期に小田原市地球温暖化対策推進計画と小田原市エネルギー計画を統合し、新たな計画を策定するのかお伺いいたします。 2点目に、小田原市地球温暖化対策推進計画と小田原市エネルギー計画、この二つを統合することのメリットと、これまでの計画と違う点についてお伺いいたします。 それから、4パーミル・イニシアチブについては、令和4年8月2日の総務常任委員会で計画に盛り込む考えがあるのか確認をしたところ、表記は難しいとの答弁でしたので、剪定枝は農業分野だけでなく、家庭の庭木の剪定枝もあるので、環境部としても検討し、積極的に取り組んでほしいことを強く要望いたしました。 そこで、3点目に、地球温暖化対策の施策として、その後の検討を踏まえて本計画に記載されたのかどうか、その点についてお伺いいたします。 次に、3として、史跡石垣山等及び周辺地域について質問いたします。 市長は、「世界が憧れるまち“小田原”」の実現に向け努められていることは承知をしています。 (1)として、史跡石垣山等の整備や活用についてですが、私は、これまでに、史跡石垣山史跡江戸城石垣石丁場跡については、平成19年12月定例会では、早川石丁場群や海蔵寺裏の古道の活用について、平成22年9月定例会では、石丁場群の活用等について、平成29年の予算特別委員会では、史跡石垣保全対策事業史跡石垣山保全整備後の活用について、平成29年12月定例会では、史跡石垣山の整備等について、史跡江戸城石垣石丁場跡の整備等について、平成31年の予算特別委員会では、史跡石垣山保全対策事業井戸曲輪等石垣保全対策事業について、令和4年の予算特別委員会では、史跡石垣山保全対策事業についてというように、一般質問や予算特別委員会総括質疑等で質問をしてきました。 そこで、史跡石垣山及び史跡江戸城石垣石丁場跡早川石丁場群関白沢支群のこれまでの整備と今後の活用についてお伺いいたします。 次に、(2)として、周辺地域の整備や活用についてですが、史跡石垣山周辺地域には関白林道や朝日の井戸とか夕日の井戸と呼ばれている井戸があります。 初めに、関白林道ですが、私は令和3年12月定例会の中で、林道の維持管理について質問いたしました。そのときのやり取りを一部述べさせていただきます。私は、平成19年9月6日、関白林道法面補強工事請負費について議案関連質疑をし、それから市橋副市長の答弁には「当面はこのままの状態で」とありましたが、その発言から既に14年が経過しています。守屋市長はこのことについては把握されているのかお伺いいたしました。 守屋市長の答弁は、「関白林道今丁寧に当時の答弁の記録も御披露いただきましたけれど、崩落後に、復旧をどうすべきかという検討をしたということは承知をしておりますが、関白林道と並行する石垣山農道を利用することによって車両の通行が確保できる、そういう状況であることから、過去の答弁で当面はこの状態でというふうなお話だったかと思いますが、そういう置かれている状況においては、現在も変わっていないというふうに認識しております。この関白林道につきましては、今後、機能回復が必要となった段階で、改めて判断したいと考えております」ということでした。 そこで、1点目に、関白林道についてですが、平成14年に崩落した箇所は、史跡石垣山からどのくらいの距離にあるのかお伺いいたします。 それから、2点目に、朝日の井戸や夕日の井戸の整備と活用についてはどのように考えているのかお伺いいたします。 令和4年3月22日の予算特別委員会の総括質疑の中で、「今後、史跡石垣山の整備については、石垣保全対策を第一に進めていくとのことですけれども、史跡石垣山は、NHK総合でも取り上げられましたように、全国的に見ても歴史的価値の非常に高い史跡です。また、その周辺には史跡江戸城石垣石丁場跡もあり、このすばらしい遺跡をしっかりと次代に引き継げるよう、計画と整備、そしてメディアや市内外の方々への情報発信にもこれまで以上に取り組んでほしいと思います。そのためにも、将来的には史跡石垣山一夜城周辺ガイダンス施設を設置すべきだと思います。さらに、史跡石垣山一夜城と小田原城という大変有名なお城が二つあるまちは、日本でも珍しいと思いますし、世界にも誇れる歴史資産であると考えます」と意見を述べました。 そこで、3点目に、史跡石垣山及び史跡江戸城石垣石丁場跡ガイダンス施設については、「世界が憧れるまち“小田原”」を目指している守屋市長は、どのように考えているのかお伺いいたします。 以上で登壇しての質問を終わります。 ○議長(大川裕君) 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) 11番鈴木議員の御質問に順次お答えをしてまいります。 初めに、大項目1、市民会館跡地等の利活用についてのうち、三の丸地区整備構想との整合性について質問がございました。平成30年に策定した、三の丸地区整備構想短期計画では、旧市民会館跡地と隣接する本町臨時駐車場などを一体の街区として、広場や駐車場等、城跡にふさわしい活用を検討し、交流の促進を図ることを整備の方向性としております。現在、検討しております市民会館跡地等活用計画では、旧市民会館跡地をはじめ、本町臨時駐車場、小田原市土地開発公社の用地を整備予定エリアとし、交流の促進を図る活用や、国道1号から小田原城天守閣への眺望を確保するなど、整備構想の方向性と整合を図りながら検討を進めております。 次に、市民会館跡地等活用計画検討状況について質問がございました。11番鈴木議員の御指摘のとおり、市民や来訪者、事業者等を対象とした各種調査を踏まえ、活用に係るコンセプト、基本方針、期待する効果などを取りまとめた上で、それぞれの機能や役割を持たせるためのゾーニング(案)を作成したところでございます。事業の具体化に向けて、計画作成の柔らかい検討段階から市民の参画を促し、一緒に計画を策定するプロセスが大変重要な要素であることから、現在、市民や事業者などから様々な意見やアイデアを聴取するため、意見交換会などを開催しております。 次に、意見交換会の参加人数と周知方法について質問がございました。8月4日に開催した意見交換会には9名、8月23日については1名であり、これまで10名の方に参加していただきました。さらに、先日、9月17日に開催した意見交換会には、学生や小田原への移住者なども含め、12名の方に参加していただいたところでございます。なお、周知方法につきましては、「広報小田原」や市ホームページ市公式ツイッターでの周知のほか、より多くの方の参加を促すため、地元自治会や関係団体に周知及び参加の協力依頼をしたところでございます。 次に、意見交換会に参加された学生の様子について質問がございました。意見交換会には、高校生から70代まで幅広い年齢層の方に参加していただきました。意見交換会では、市からこれまでの検討状況を説明した後、グループに分かれてワークショップを行い、学生ならではの意見や活用に関するアイデアが数多く提案されました。また、各グループの発表では、学生が率先して、グループリーダーや発表者を務めるなど、検討状況をはじめ、意見交換会の趣旨を十分に理解していただいたと認識しております。 次に、意見交換会で出た意見の活用と公表方法について質問がございました。意見交換会でいただいた御意見やアイデアにつきましては、多岐にわたるため、集約を行いながら、市民会館跡地等活用計画や、今後の整備・活用への反映を検討してまいりたいと考えております。活用計画につきましては、今年度末の策定を目標に作業を進め、市ホームページなどにより公表し、広く周知したいと考えております。 次に、大項目2、本市の気候変動対策についてのうち、現行計画の取組と成果について質問がございました。小田原市地球温暖化対策推進計画は、2020年度に1990年度比25%の温室効果ガス削減目標を掲げ、低炭素社会実現に向けた事業者、家庭、行政における各種取組を推進してまいりました。最新の環境省の推計によりますと、2019年度実績は、1990年度比17.8%の削減となっており、引き続き全主体による対策が必要でございます。小田原市エネルギー計画では、計画に基づき市民出資によるメガソーラー事業の創出を皮切りに、小学校でのVPP事業やEVを活用した地域エネルギーマネジメント、地域マイクログリッドなど公民連携による分散型エネルギーシステムの構築に向けた事業を段階的に実施し、全国でも先進的な取組として評価されております。 次に、なぜこの時期に新たな計画を策定するのか質問がございました。現行の小田原市地球温暖化対策推進計画と小田原市エネルギー計画の計画期間は、どちらも令和4年度末までとなっております。同様に令和4年度までの計画期間となっていた、上位計画である第6次小田原市総合計画は令和4年3月に、第3次小田原市環境基本計画は同年7月に、それぞれ前倒しで策定されました。そのため、本計画についても、これらとの整合を図るため、この時期に策定することといたしました。 次に、統合のメリットとこれまでと違う点についての質問がございました。エネルギー利用に由来する二酸化炭素の排出は、温室効果ガスの大部分を占めており、二つの計画に位置づけるべき対策・施策は相互に密接に関係しております。また、現行計画においても重複する目標や施策が多いため、統合することにより効率的な運用・評価が可能となります。これまでと違う点につきましては、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく温室効果ガスの削減や、脱炭素を目的とした緩和策に加え、既に生じている影響に対処する適応策についても、気候変動適応法に基づく計画として位置づけているところでございます。 次に、4パーミル・イニシアチブの新たな計画への記載について質問がございました。果樹園等から発生する剪定枝を炭化し、土壌に炭素を貯留する4パーミル・イニシアチブの取組は、大気中の炭素量減少につながり、地球温暖化の抑制に効果があるものと認識しております。本市では、剪定枝類の資源化につきまして、試行実施している段階であり、4パーミル・イニシアチブの取組である剪定枝の炭化は、剪定枝の資源化に位置づけられることから、「剪定枝類の資源化」として新たな計画に追加することといたしました。 大項目3、史跡石垣山等及び周辺地域についてのうち、史跡石垣山等のこれまでの整備と今後の活用について質問がございました。史跡石垣山は、来訪者の安全確保と遺構の保存を目的として、平成24年から石垣の保全対策工事を進めております。また、説明板の更新や階段の補修など、来訪者のための施設環境の整備に努めております。現在、緊急的に実施している井戸曲輪の保全対策工事が終了した後には、改めて文化庁の指導の下、石垣の測量等による状況確認と調査を進めるとともに、史跡石垣山の保存と活用の指針となる保存活用計画の策定に取り組みたいと考えております。 次に、史跡江戸城石垣石丁場跡について質問がございました。史跡江戸城石垣石丁場跡早川石丁場群関白沢支群は、広域農道小田原湯河原線の建設工事の際に発見され、江戸城改修に係る石垣の石材を採石、加工した跡等が残る貴重な遺跡であることから、平成28年3月1日付で国の史跡に指定されました。現在は、その一部を市民が見学できるように散策路や説明板を設置し、公開・活用を図っているところでございます。今後は、史跡としての本質的価値を高めるために、文化庁の指導の下、史跡江戸城石垣石丁場跡の保存と活用の指針となる保存活用計画の策定に取り組んでまいります。 次に、史跡石垣山から関白林道の崩落箇所までの距離について質問がございました。関白林道の崩落部は、史跡石垣山の西曲輪から約40メートル南側の場所でございます。 次に、朝日の井戸と夕日の井戸の整備と活用について質問がございました。朝日の井戸と夕日の井戸は、石垣山に関係する井戸として、明治時代以降の郷土研究雑誌にその名が確認できる井戸の名前であります。朝日の井戸については、現在、石垣山の出曲輪にある井戸ではないかという説があります。一方、夕日の井戸は、現在その位置を確認することはできません。いずれにいたしましても、朝日の井戸と夕日の井戸につきましては、戦国時代に存在したことが確認できる資料がなく、その位置についても諸説あり、伝説的な要素が多い井戸であることから、現段階での活用は難しいと考えております。 次に、史跡石垣山及び史跡江戸城石垣石丁場跡ガイダンス施設の設置について質問がございました。ガイダンス施設は、史跡の本質的価値を来訪者に伝えるために必要な施設であると考えておりますが、その設置には、整備全体の方針を定めた保存活用計画や整備基本計画を策定することはもとより、原則史跡外に設置しなくてはならないため、用地を確保する必要があると認識しております。まずは、両史跡の保存活用計画等の策定に向けた準備を進めていくとともに、将来的なガイダンス施設の設置に向けて調査研究を行っていきたいと考えております。 以上をもちまして、11番鈴木議員の御質問に対しての答弁といたします。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、市民会館跡地等の利活用についてから、順次、再質問いたします。 三の丸地区整備構想では、市民会館跡地だけでなく、周辺の民有地を含めた一体の街区として、観光バスの乗降場や駐車場、広場等の整備をはじめ、城跡にふさわしい活用を検討することとしており、短期計画として位置づけています。そして、本構想には、区域内にある一部の民有地は市有地化を基本に検討すると記述されています。一方、市民会館跡地等活用計画検討状況における整備活用方針では、市民会館跡地を「くつろぎゾーン」としていますが、そのエリアに周辺の民有地が含まれているのかどうか判然とせず、三の丸地区整備構想市民会館跡地等活用計画検討状況の図面を比較すると、どうも市民会館跡地等活用計画検討状況では、周辺の民有地は含まれていないように見受けられましたし、計画策定の背景を見ると、市民会館跡地本町臨時駐車場、小田原市土地開発公社の所有地を整備エリアとしているようです。 そこで、確認で質問いたしますが、市民会館跡地等活用計画検討状況において、周辺の民有地を整備エリアに含める考えがあるのかお伺いいたします。 ◎副市長(鳥海義文君) 現在検討しております整備予定エリアにつきましては、旧市民会館の除却後、速やかに整備の推進を図るため、民有地を含めてはございません。今後も、整備予定エリアを基本に進めていく方針でございますけれども、広場活用に求められる機能等、こういったことによりまして、様々な影響も想定されますことから、いずれにしても、これは慎重に検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、旧市民会館の除却費用ですが、令和4年6月の市議会定例会において、国庫補助金を財源とする補正予算が原案のとおり可決されたと承知していますが、改めて確認で質問いたしますが、除却費用の財源としている補助金についてお伺いいたします。 また、除却に補助金を受けたことで、その後の跡地の利活用計画に縛りが及ばないのかお伺いいたします。 ◎文化部長(鈴木裕一君) 2点お尋ねをいただきました。 初めに、財源としている補助金についてですが、旧小田原市民会館の除却につきましては、市民会館跡地等活用事業の一環として実施するものでございます。この市民会館跡地活用事業につきましては、小田原駅周辺地区都市再生整備計画の基幹事業として位置づけておりまして、財源として国の都市構造再編集中支援事業費補助金を活用しております。 次に、補助金の縛りについてでございますが、旧小田原市民会館の除却につきましては、国の都市構造再編集中支援事業費補助金を活用しますが、旧市民会館除却後の跡地につきましては、都市構造再編集中支援事業の目的である地域活性化のための利活用が求められているものでございます。 以上でございます。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、市民会館跡地の利活用、特に「くつろぎゾーン」の活用に当たり大きな課題の一つとなっているのが、国道1号側にある市民会館前歩道橋の取扱いであると考えています。旧市民会館前の歩道橋は、昭和40年代前半に設置されてから半世紀以上も経過しており、老朽化が著しく、万が一落下等が生じた場合、本市の重要な東西軸である国道1号の通行を妨げ、災害時の復旧・復興に影響を与える可能性があるのではないかと危惧しています。また、近隣にお住いの足の不自由な方が整備予定エリアに行くには、この歩道橋を利用することができないので、大きく迂回するようです。このため、歩道橋の扱いについては、近隣住民にとっても喫緊の課題であると考えます。歩道橋の在り方については、市が中心となり、歩道橋の撤去に向け、関係機関、地元の方と検討を進めてきていることは承知しています。 そこで、関連で、旧市民会館前の歩道橋の撤去等について、現在の取組状況をお伺いいたします。 ◎建設部長(杉山忠嘉君) 旧市民会館前の歩道橋につきましては、平成30年の幸地区からの要望を契機に、撤去する方針の下、国や県の道路管理者、交通管理者、地元関係者で、歩道橋に替わる新たな安全対策について協議を進めております。しかしながら、令和元年度には、滋賀県大津市で発生いたしました交通事故を受けまして、交差点の安全対策が全国的な課題となり、協議が一時中断することとなりました。この件については、その後、交差点の安全対策に関する指針が示され、協議を再開する運びとなりましたが、令和4年1月には、当該歩道橋に近接する交差点において、横断中の歩行者が信号無視の車にはねられ、死亡する事故が発生したため、交通管理者はこの歩道橋の撤去に慎重な姿勢を示しております。このように、歩道橋に替わる安全対策については、次々と課題が発生している状況ではありますが、本市といたしましては、粘り強く、引き続き関係機関との協議を進め、有効な方策について検討していく所存でございます。 以上でございます。 ◆11番(鈴木美伸君) 歩道橋の答弁がございましたけれども、粘り強く協議をしていってほしいというふうにお願いをいたします。 それでは、市民会館跡地等の活用に関する意見交換会は、参加者数から見ると、若者の参加の面では少ないように感じました。若者の意見を聞くことは大変重要であると考えます。若者の参画を増やしていく努力はすべきです。 そこで、若者の意見を吸い上げるための取組についてはどのように考えているのかお伺いいたします。 ◎副市長(鳥海義文君) 活用計画を策定するに当たりまして、若者の意見やアイデアを取り込むには、まずは、意見交換会に参加していただくことがとても重要であるということでございます。そのため、この9月からの意見交換会については、多くの若者が利用するフェイスブックやインスタグラム、SNSですね、こういったことによりまして情報提供を行うほか、若者は幅広い世代との意見交換を求めていることから、年齢対象を制限せずに広く募集をしております。また、新たな試みといたしまして、地域の子育てひろばをはじめ、市内の経済関係者や大学のゼミと連携したアイデアブレスト、こういったことも取り入れながら、若者の参画を促すために様々な取組をしております。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、次の質問をいたします。 今後のスケジュールでは、試験的活用を実施するとのことですが、試験的活用の期間等についてはどのように考えているのかお伺いいたします。 本来ならば、市民参加で出た幾つかの意見を基に、様々な事例を実践していくべきだと考えます。 そこで、試験的活用の目的と、さらに、試験的活用から各ゾーニングに必要な整備に結びつけるのかお伺いいたします。 ◎副市長(鳥海義文君) 跡地等の利活用における今後の進め方につきましてですが、旧市民会館の除却後、直ちに本格的な整備を進めるということではなく、ゾーンごとに試験的活用をする期間を設けまして、市民や来訪者等と活用イメージの共有を図りながら、最終的な整備につなげていきたいと考えております。 試験的活用につきましては、旧市民会館除却後に予定しているため、現時点で、明確にお答えするということはなかなか難しいところでございますが、市民や来訪者等と活用イメージの共有、周辺住民等に与える影響と効果の検証、民間活用を含めた多様な事業手法の研究を目的として、おおむね1年程度の期間を想定して進めていきたい、このように考えてございます。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) 今、答弁で1年ぐらいというふうなことだったので、そういうことなのでしょう。 それでは、次に、本市の気候変動対策等について再質問いたします。 総務常任委員会での要望を踏まえて、方向性については、計画に盛り込みますというような答弁でしたが、確認ということで質問いたしますが、4パーミル・イニシアチブについては、記載しないという理解でよいのかお伺いいたします。 ◎環境部長(藤澤隆則君) 4パーミル・イニシアチブという名称の具体的な記載という点におきましては、今回策定する計画では記載してございません。 以上でございます。
    ◆11番(鈴木美伸君) ただいま答弁がありました。 そこで、再質問いたしますけれども、地球温暖化の抑制に効果のある施策として推進するため、4パーミル・イニシアチブを計画に明記すべきと考えますが、答弁がありましたように、明記しない理由についてお伺いいたします。 ◎環境部長(藤澤隆則君) 4パーミル・イニシアチブは、既に山梨県で実証事業が開始されておりますが、二酸化炭素の削減量など、その効果を正しく判定するまでにはまだ年月を要する状況にございまして、農業分野への負担なども含め、今後の動向に注視していく段階というふうに考えております。大変期待の高い取組ではございますけれども、実現可能な取組として判断するには至っていない状況でございますことから、現段階では計画には明記してございません。 以上でございます。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、次に、史跡石垣山等及び周辺地域について再質問いたします。 1点目に、史跡石垣山史跡江戸城石垣石丁場跡の整備等が、なかなか進まない理由についてお伺いいたします。 2点目に、崩落した関白林道を直すのに、費用はどのくらいかかると試算しているのかお伺いいたします。 それから、3点目に、ガイダンス施設の着手については、何年後ぐらいと見ているのか、10年以上先になるのかお伺いいたします。 ◎文化部長(鈴木裕一君) 私からは、1点目と3点目につきまして御答弁申し上げます。 1点目の史跡石垣山の整備等が進まない理由についてでございます。史跡石垣山につきましては、石垣の保全対策工事を継続して実施しており、史跡の保護と来場者の安全確保を優先して行っております。史跡江戸城石垣石丁場跡につきましては、民有地が多く、植林地でもあることから、現状では整備することが難しい状況でございます。両史跡とも、整備に当たりましては、文化庁の指導の下、保存活用計画と整備基本計画の策定が必須でありますことから、まずは、その策定に向けた測量等の準備作業を進めてまいりたいと考えております。 次に、3点目のガイダンス施設の着手についてでございます。ただいま御答弁しましたとおり、史跡石垣山及び史跡江戸城石垣石丁場跡の整備に当たりましては、まずは、史跡の保存活用計画と整備基本計画を策定する必要がございます。また、ガイダンス施設は、原則史跡外に設置しなくてはならないため、適切な場所に用地を確保することが必要になるほか、整備のための財源の確保という課題もございます。将来的なガイダンス施設の設置につきましては、今後、調査研究を行ってまいりますが、仮に施設を設置することになった場合には、その着手に相当の期間を要するものと考えております。 以上でございます。 ◎経済部長(武井好博君) 関白林道の復旧費用についてのお尋ねですが、関白林道につきましては、並行する石垣山農道により車両通行の機能が確保されておりますことから、機能回復についての検討はしておらず、必要な費用についても試算をしていないところでございます。 以上でございます。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、崩落した関白林道ですが、機能回復が必要となった段階とは具体的にはどういうことなのかお伺いいたします。 それから、文化財課の職員を増やすということについてはどのように考えているのか、その点についてもお伺いいたします。 ◎副市長(鳥海義文君) 二つ目の職員の配置でございますが、こちらはやはり、史跡石垣山また史跡江戸城石垣石丁場跡の整備の進捗状況、こういったものを見極めながら対応していくということが必要だと考えてございます。 以上です。 ◎経済部長(武井好博君) 関白林道の機能回復についてですが、現時点で具体的な例を挙げることは難しいところですが、今後、周辺土地の利用が検討され、当該林道を通行する必要性が高まった段階であると考えているところでございます。 以上でございます。 ◆11番(鈴木美伸君) 文化財課の職員を増やすとかという答弁を今伺いましたけれど、よく理解できませんでしたので、再度分かりやすいように私の再質問に答弁をお願いいたします。 ◎副市長(鳥海義文君) 職員の配置でございます。11番鈴木議員にはこれまでも長く、この石垣山一夜城また石丁場群の跡の整備について、いろいろ御質問をいただいております。いずれにせよ、そういった中で、この進捗状況というのがございますし、多分、11番鈴木議員におかれましては、人がつけば進むのではないかというようなお考えなのかなというように、私は今受け取っておりますけれども、ここについては人の人数というよりも、いろいろな整備状況ですとか、そういったものを総合的に勘案しながら、進捗状況を見極めて職員を配置していくということが基本だと考えてございます。なかなか明確に、そこの部分につきましては、こうなったらこうということは今の段階では申し上げられませんけれども、何しろ進捗状況をしっかりと見極めながら、職員の配置を行っていきたいと考えてございます。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) それでは、崩落した関白林道ですが、先ほどの答弁でありましたが、史跡石垣山から約40メートルの距離です。そして、修復しない理由については答弁を伺いましたけれども、守屋市長は「世界が憧れるまち“小田原”」の実現に向けて取り組んでいますが、崩落した関白林道は、史跡石垣山に近い場所にあり、今のような整備状況は、いかがなものかと思います。その点について、守屋市長の御所見をお伺いいたします。 ◎市長(守屋輝彦君) 関白林道の道路としての機能でございますけれども、これについては、並行する石垣山農道により通行の確保が図られている状況にございます。また、崩落箇所ののり面は、平成19年度に実施されたのり面補強工事により、安定した状態となっております。これらのことから、必要とされる対応については実施しているものと認識しております。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) ただいまの市長答弁は納得がいきませんけれど、次の質問に移りたいと思います。 崩落した関白林道ですが、史跡石垣山及び史跡江戸城石垣石丁場跡ガイダンス施設の建設に関連づけて、整備等するなりしたらいいのかと考えますが、守屋市長の御所見をお伺いいたします。 ◎市長(守屋輝彦君) 関白林道につきましては、御提案のガイダンス施設の整備計画が立案される場合には、林道としての位置づけも含め、整備について検討することになると考えております。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) 守屋市長は、「世界が憧れるまち“小田原”」を将来都市像に掲げており、その実現に当たっては民間事業者や大学等の連携が必須であると考えているようですが、史跡石垣山から40メートルしか離れていない崩落した関白林道については、並行する石垣山農道により通行の確保が図られているとか、以前実施したのり面補強工事により安定した状態であるというような答弁でしたが、「世界が憧れるまち“小田原”」の実現を目指していなければ、そのような答弁で私も納得しますが、「世界が憧れるまち“小田原”」を目指しているなら、崩落した関白林道の現在の状態を確認すべきであると考えます。私は現在の状態を見ています。現在の状態を見ますと、この状態でいいのかと強く感じています。 それから、市役所本庁舎の正面玄関前にある障がい者駐車場のところとか、市道0008の本庁舎側のところが、雑草が生い茂っているところがあり、市道0008にその生い茂った雑草がはみ出している箇所もあります。車は、はみ出している雑草をよけて通行している状態です。現場を見た市民からは、みっともないとの声を聞いています。そのことも、「世界が憧れるまち“小田原”」を目指しているなら、そのままにしておいてよいのかと思います。もっと現場を見るべきです。 そこで、市長は、崩落した関白林道の現地確認をされたのかどうかお伺いいたします。 ◎市長(守屋輝彦君) お答えをいたします。 この関白林道の崩落箇所につきまして、私は現場に訪れたことがございませんが、担当部署から図面や写真など詳しい報告を受けており、現地の状況は十分に把握しております。 以上です。 ◆11番(鈴木美伸君) 崩落した関白林道については、現地を見に行った上で答弁をしてほしかったこと、それから現場に足を運ぶべきだということを申し上げ、そして最後に、「世界が憧れないまち“小田原”」とならないように努めていただきたいと、これは強く申し上げ、質問を終わります。(拍手) ○議長(大川裕君) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。 この際、暫時休憩いたします。 再開は午前11時10分といたします。     午前10時56分 休憩-----------------------------------     午前11時10分 開議 ○議長(大川裕君) 休憩前に引き続き再開いたします。 日程第1 同意案第2号 公平委員会委員の選任についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 公平委員会委員の鈴木哲夫さんにつきましては、来る9月30日をもちまして、その任期が満了となります。 鈴木さんには、平成26年10月から8年間にわたり、公平委員会委員として御尽力いただき、心から感謝しております。 後任といたしましては、柳田治夫さんを選任したいと存じます。 柳田さんは、昭和55年4月に本市に奉職し、以来、防災部長、病院管理局長、理事・総務部長などの要職を歴任され、人格、識見ともに優れており、公平委員会委員として適任であると考えますので、選任したいと存じます。 以上をもちまして、提案理由の説明を終わります。 ○議長(大川裕君) 以上で提案理由の説明が終わりましたので、直ちに質疑に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 質疑もありませんので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、委員会の審査を省略することにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、委員会の審査を省略し、直ちに討論に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御発言もありませんので討論を終結いたします。 採決いたします。同意案第2号について、原案に賛成の方は起立を願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(大川裕君) 全員賛成であります。よって、同意案第2号 公平委員会委員の選任については、原案に同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第2 同意案第3号 教育委員会委員の任命についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 教育委員会委員の吉田眞理さんにつきましては、来る9月30日をもちまして、その任期が満了となります。 吉田さんには、平成26年10月から8年間にわたり教育委員会委員として御尽力いただき、心から感謝しております。 後任といたしましては、秋元美里さんを任命したいと存じます。 秋元さんは、株式会社まるだい運輸倉庫代表取締役社長、小田原卸商業団地協同組合理事のほか、本市の総合計画審議会委員、おだわらゼロカーボン推進会議理事を務めるなど、人格、識見ともに優れており、教育委員会委員として適任であると考えますので、任命したいと存じます。 以上をもちまして、提案理由といたします。 ○議長(大川裕君) 以上で提案理由の説明が終わりましたので、直ちに質疑に入ります。 ◆23番(横田英司君) この前任の吉田眞理委員、小田原短期大学の学長で、教育委員会委員としては本当に専門の方で、私も教育委員会を何度も傍聴させてもらいましたけれども、現場のこともよく知っておられまして、本当に教育委員会が活発になりますし、いい意見を言ってくださった方だと思います。一番専門家だったと私は受け止めております。 今回選ばれたというか推薦された秋元美里さん、経歴を見ますと、教育関係の履歴がないように思われますけれども、秋元美里さんが後任として適格として推薦された理由を教えてください。 以上です。 ◎教育部長(飯田義一君) 秋元氏を委員として任命する理由についてのお尋ねがございました。秋元氏は経営者としてだけでなく、総合計画審議会委員として総合計画策定に御尽力いただきましたほか、保護者の立場としても、教育行政のプロでは持ちにくい視点から地域の抱える課題を捉えまして、より一層民意を反映した教育行政を実現していただける方として望ましい人だと考えております。 教育委員は必ずしも教育の専門家である必要はございませんで、市民の幅広い視点から教育行政全般に御意見をいただいて、これを教育行政に生かすということが求められております。前任の吉田委員には、本当に専門的な立場から様々な御意見をいただいてまいりましたが、このたびは、保護者という方を教育委員会の中には必ず1名入っていなければならないという、そういう規定もある中で、秋元氏を委員として提案をさせていただいているというところでございます。 以上でございます。 ◆23番(横田英司君) 保護者の立場からということで、そこはよく分かりますけれども、もう一名、女性の委員もいらっしゃいますけれども、やはり同じような立場だと思います。そうすると、今回、もし新しくなりましたら、教育委員会の委員として専門家、いわゆる教育行政で携わった、そういう方はどういう方がいらっしゃいますでしょうか。 ◎教育部長(飯田義一君) 先ほども答弁したように、教育の専門家を教育委員会に入れなければならないというものではなく、広く様々な視点で御意見をいただくというのが、そもそもの教育委員会の組織のありようとなっております。また、もう一人、保護者の視点をお持ちの方がいらっしゃるだろうという御指摘をいただきましたが、現在、法律的には4月に成年年齢の引下げがございまして、保護者という法律的な立場ではなくなってしまっているということもございますので、ここでは保護者を1名必ず入れておくということが法律上も要請されておりますので、秋元氏を委員として提案させていただいております。繰り返しになりますけれども、教育行政についての専門家としては教育長がおりますし、また、事務局として教育行政全般のところをしっかり支えていくということで、必ずしも教育行政の専門家が教育委員にいる必要はないというふうに法律上も明確になっております。 以上でございます。 ○議長(大川裕君) 質疑も尽きたと思いますので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、委員会の審査を省略することにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、委員会の審査を省略し、直ちに討論に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御発言もありませんので討論を終結いたします。 採決いたします。同意案第3号について、原案に賛成の方は起立を願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(大川裕君) 全員賛成であります。よって、同意案第3号 教育委員会委員の任命については、原案に同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第3 同意案第4号 固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 固定資産評価審査委員会委員の小室充孝さんにつきましては、来る9月30日をもちまして、その任期が満了となります。 小室さんは、平成25年10月以来、固定資産評価審査委員会委員としてその職務に御尽力いただいており、人格、識見ともに優れ、同委員として適任であると考えますので、再任したいと存じます。 以上をもちまして、提案理由といたします。 ○議長(大川裕君) 以上で提案理由の説明が終わりましたので、直ちに質疑に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 質疑もありませんので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、委員会の審査を省略することにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、委員会の審査を省略し、直ちに討論に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御発言もありませんので討論を終結いたします。 採決いたします。同意案第4号について、原案に賛成の方は起立を願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(大川裕君) 全員賛成であります。よって、同意案第4号 固定資産評価審査委員会委員の選任については、原案に同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第4 同意案第5号 農業委員会委員の任命についてから、日程第22 同意案第23号 農業委員会委員の任命についてまでの19件を一括議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 農業委員会委員につきましては、来る9月24日をもちまして、任期が満了となります。 このため、同委員の候補者の募集を実施し、小田原市農業委員会委員候補者選定委員会において審査した結果、議案書にそれぞれ記載されておりますとおり、青木義隆さん、浅尾俊治さん、市川昭代さん、市川寛志さん、市川雅一さん、神尾武徳さん、川口清二さん、志澤誠さん、杉崎祐一さん、杉本光昭さん、田邊周男さん、永井源太郎さん、根本秀司さん、野地賢二さん、松本隆博さん、村山公一さん、山室由雄さん、横山常昭さん、渡邉干城さんの19人が候補者として選定されました。 この19人の方々は、いずれも農業に関する識見に優れ、農地等の利用の最適化の推進に関する事項などの職務に深い理解を有していることから、同委員として適任であると考えますので、任命したいと存じます。 以上をもちまして、提案理由といたします。 ○議長(大川裕君) 以上で提案理由の説明が終わりましたので、直ちに質疑に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 質疑もありませんので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、委員会の審査を省略することにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、委員会の審査を省略し、直ちに討論に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御発言もありませんので討論を終結いたします。 採決いたします。同意案第5号から同意案第23号の19件について、原案に賛成の方は起立を願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(大川裕君) 全員賛成であります。よって、同意案第5号 農業委員会委員の任命について、同意案第6号 農業委員会委員の任命について、同意案第7号 農業委員会委員の任命について、同意案第8号 農業委員会委員の任命について、同意案第9号 農業委員会委員の任命について、同意案第10号 農業委員会委員の任命について、同意案第11号 農業委員会委員の任命について、同意案第12号 農業委員会委員の任命について、同意案第13号 農業委員会委員の任命について、同意案第14号 農業委員会委員の任命について、同意案第15号 農業委員会委員の任命について、同意案第16号農業委員会委員の任命について、同意案第17号 農業委員会委員の任命について、同意案第18号 農業委員会委員の任命について、同意案第19号 農業委員会委員の任命について、同意案第20号 農業委員会委員の任命について、同意案第21号 農業委員会委員の任命について、同意案第22号 農業委員会委員の任命について及び同意案第23号 農業委員会委員の任命については、原案に同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第23 意見案第2号 人権擁護委員の推薦についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 人権擁護委員の本多洋実さん、原田泰隆さんにつきましては、来る12月31日をもちまして、その任期が満了となります。 本多さんには、引き続き、同委員としてお願いいたしたく、法務大臣宛て再推薦したいと存じます。 原田さんには、令和2年1月から人権擁護委員として御尽力いただき、心から感謝しております。 後任といたしましては、田代宰さんを推薦したいと存じます。 田代さんは、弁護士として御活躍され、人格、識見ともに優れており、人権擁護委員として適任であると考えますので、同様に推薦したいと存じます。 以上をもちまして、提案理由といたします。 ○議長(大川裕君) 提案理由の説明が終わりましたので、直ちに質疑に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 質疑もありませんので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、委員会の審査を省略することにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、委員会の審査を省略し、直ちに討論に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御発言もありませんので討論を終結いたします。 採決いたします。意見案第2号について、原案に賛成の方は起立を願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(大川裕君) 全員賛成であります。よって、意見案第2号 人権擁護委員の推薦については、原案に同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第24 報告第26号 令和3年度小田原市一般会計継続費精算報告書の報告についてから、日程第27 報告第29号 令和3年度小田原市下水道事業会計継続費精算報告書の報告についてまでの4件を一括議題といたします。 報告を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 報告第26号 令和3年度小田原市一般会計継続費精算報告書の報告についてでありますが、平成30年度に継続費を設定いたしました広域交流施設ゾーン連絡通路整備事業、令和元年度に継続費を設定いたしました農業振興計画策定事業、令和2年度に継続費を設定いたしました(仮称)国府津駅自転車駐車場整備事業、民間保育所建設費補助事業、町田踏切改良事業及び消防団第1分団待機宿舎建設事業の計6件の事業につきまして、令和3年度をもって完了いたしましたので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により、決算の認定案の提出と併せて、その精算報告をするものであります。 次に、報告第27号 令和3年度小田原市水道事業会計継続費精算報告書の報告についてでありますが、令和2年度に継続費を設定いたしましたおだわら水道ビジョン経営戦略策定事業、高田浄水場再整備事業、久野送水管成田地内改良事業及び国府津配水管更新事業につきまして、令和3年度をもって完了いたしましたので、地方公営企業法施行令第18条の2第2項の規定により、決算の認定案の提出と併せて、その精算報告をするものであります。 次に、報告第28号 令和3年度小田原市病院事業会計継続費精算報告書の報告についてでありますが、令和元年度に継続費を設定いたしました新病院建設事業基本計画策定等支援事業につきまして、令和3年度をもって完了いたしましたので、地方公営企業法施行令第18条の2第2項の規定により、決算の認定案の提出と併せて、その精算報告をするものであります。 次に、報告第29号 令和3年度小田原市下水道事業会計継続費精算報告書の報告についてでありますが、令和2年度に継続費を設定いたしました焼却設備撤去事業につきまして、令和3年度をもって完了いたしましたので、地方公営企業法施行令第18条の2第2項の規定により、決算の認定案の提出と併せて、その精算報告をするものであります。 以上をもちまして、報告を終わらせていただきます。 ○議長(大川裕君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの報告に対し御質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 質疑もありませんので質疑を終結いたします。 報告第26号 令和3年度小田原市一般会計継続費精算報告書の報告について、報告第27号 令和3年度小田原市水道事業会計継続費精算報告書の報告について、報告第28号 令和3年度小田原市病院事業会計継続費精算報告書の報告について及び報告第29号 令和3年度小田原市下水道事業会計継続費精算報告書の報告については、これで終わります。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第28 報告第30号 令和3年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告についてを議題といたします。 報告を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 本報告につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、令和3年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定し、監査委員の審査に付しましたところ、別添審査意見書の提出がございましたので、その意見を付して報告するものであります。 本市の令和3年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率でありますが、まず、「健全化判断比率」のうち、「実質赤字比率」及び「連結実質赤字比率」につきましては、ともに赤字が生じませんでしたので、比率は算定されませんでした。 次に、「実質公債費比率」及び「将来負担比率」につきましては、いずれも早期健全化基準を下回る数値となりました。 次に、「資金不足比率」につきましては、公営企業の各会計とも資金不足を生じておりませんので、比率は算定されませんでした。 以上をもちまして、報告を終わらせていただきます。 ○議長(大川裕君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの報告に対し御質疑ありませんか。 ◆1番(安野裕子君) それでは、2点お伺いいたします。 実質公債費比率及び将来負担比率について、県内他市と比較した場合、本市の状況はどうなっているのかお伺いいたします。 2点目といたしまして、実質公債費比率及び将来負担比率について、前年度と比較して両方とも増加していますが、その要因についてお伺いいたします。 ◎財政・資産経営担当部長(石井裕樹君) 2点御質問をいただきました。 まず、県内他市との比較ということでございますけれども、健全化判断比率につきましては、例年、国が11月下旬頃に公表いたしますため、現時点では暫定値での比較となりますことを御了承ください。本市の実質公債費比率につきましては2.1%でございまして、県内16市中、比率の低いほうから5番目となっております。また、将来負担比率につきましては30.0%でございまして、県内16市の中では低いほうから10番目となっております。 続きまして、各比率の増減といいますか増の理由でございます。実質公債費比率につきましては1.8%から2.1%となっております。0.3ポイントの増加となっておりますが、この主な要因につきましては、分母となります標準財政規模が増加したものの、その増加率以上に分子となります地方債の元利償還金が増加したことなどによるものでございます。将来負担比率につきましては22.7%から30.0%となっておりますが、7.3ポイントの増加でございます。この主な要因につきましては、公営企業債等に充当されます一般会計からの繰入見込額が増加をしたことなどによるものでございます。 以上でございます。 ◆1番(安野裕子君) それでは再質問させていただきます。 実質公債費比率及び将来負担比率の算定に用いられます標準財政規模が増加した要因についてお伺いいたします。 2点目といたしまして、公営企業債等に充当される一般会計からの繰入見込額が増加した要因は何かお伺いいたします。 ◎財政・資産経営担当部長(石井裕樹君) 2点お伺いがございましたのでお答えいたします。 まず、標準財政規模の増加要因でございますけれども、標準財政規模につきましては、市税収入額と国から交付されます地方消費税交付金等に普通交付税と臨時財政対策債を加えた額でございまして、一般財源の規模を示すものとして計算をいたしますけれども、実質公債費比率及び将来負担比率につきましては、この標準財政規模に占める借入金の返済額や将来負担すべき額の割合となっております。令和3年度の標準財政規模は404億3853万4000円で、令和2年度の387億8267万9000円と比較いたしまして、16億5585万5000円の増加となっております。この主な要因につきましては、新型コロナウイルスに係ります国の臨時経済対策として交付されました普通交付税の増加などによるものでございます。 また、公営企業債等に充当されます一般会計からの繰入見込額について御質問がございました。公営企業債等に充当されます一般会計からの繰入見込額が増加しました主な要因でございますけれども、下水道事業会計におきまして、下水道管理センター焼却炉撤去工事に伴い、一時的に資産減耗費が増加したことなどによるものでございます。 以上でございます。 ○議長(大川裕君) 質疑も尽きたと思いますので質疑を終結いたします。 報告第30号 令和3年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告については、これで終わります。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 次に、日程第29 議案第62号 令和3年度小田原市一般会計歳入歳出決算の認定についてから、日程第42 議案第75号 令和3年度小田原市下水道事業会計決算の認定についてまでの14件を一括議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長、登壇願います。     〔市長(守屋輝彦君)登壇〕 ◎市長(守屋輝彦君) それでは御説明申し上げます。 まず、議案第62号 令和3年度小田原市一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第72号 令和3年度小田原地下街事業特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの11件の決算認定案でありますが、地方自治法第233条第2項の規定により監査委員の審査に付しましたところ、別添審査意見書の提出がございましたので、「決算に係る主要な施策の成果に関する説明書」を添えて、同条第3項の規定により提案するものであります。 次に、議案第73号 令和3年度小田原市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定についてから、議案第75号 令和3年度小田原市下水道事業会計決算の認定についてまでの3件でありますが、水道事業会計及び病院事業会計におきましては、決算に伴う剰余金を剰余金処分計算書案のとおり処分することについて、地方公営企業法第32条第2項の規定により提案するとともに、同法第30条第2項の規定により、水道、病院及び下水道事業会計の3件の決算認定案について、監査委員の審査に付しましたところ、別添審査意見書の提出がございましたので、同条第4項の規定により提案するものであります。 以上をもちまして、提案理由といたします。 ○議長(大川裕君) 以上で提案理由の説明が終わりましたので、直ちに質疑に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 質疑もありませんので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま一括議題となっております各決算の認定並びに水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について及び病院事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、さらに詳細なる審査を必要と考えますので、12名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査をすることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、本件につきましては、12名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 さらにお諮りいたします。ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により、3番川久保議員、6番金崎議員、8番篠原議員、11番鈴木議員、12番杉山議員、14番木村議員、15番奥山議員、18番池田議員、20番加藤議員、21番武松議員、23番横田議員、26番清水議員、以上12名を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、ただいま指名いたしました12名を決算特別委員会の委員に選任することに決しました。 以上で決算特別委員会の構成が決まりましたが、会議規則第44条第1項の規定により、この委員会の審査期限を10月5日までとすることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、決算特別委員会は10月5日までにその審査を終了するようにお願いいたします。----------------------------------- ○議長(大川裕君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 お諮りいたします。議事の都合により、明日23日から10月5日までの13日間、休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大川裕君) 御異議ないものと認めます。よって、明日23日から10月5日までの13日間休会といたします。 なお、10月6日午前10時から本会議を再開いたしますが、改めて再開の御通知をいたしませんので、御承知ください。 それでは、本日はこれをもって散会いたします。     午前11時48分 散会...